自家がんワクチン療法
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自家がんワクチン療法
がん種ごとの治療実績


 

<がん種ごとの治療実績>

 2007年2月6日時点までに自家がんワクチン療法を受診されたさまざまながん症例のうち、経過報告があった症例についてソフトクライテリアの観点から評価した治療成績を以下にまとめました。

 評価済み症例中の35%の症例で、臨床的に見てなんらかの改善効果(改善例 + 1年以上の長期不変・長期無再発例)が見出されております。ソフトクライテリアは、学術的にみて厳密な評価基準(ハードクライテリア)とは異なるものですが、参考にしていただければ幸いです。
  (この成績は、自家がんワクチン療法で行う免疫反応テスト(DTH-2反応)の陽転率とは異なります。)

ハードクライテリアの観点からみた臨床効果については、こちら

ハードクライテリアソフトクライテリアとは? 解説は、こちら

がん種ごとの免疫反応テスト陽転率の結果、こちら

 

がん種

全症例数 評価済み
症例数
改善例数
無効例数
改善率1 転帰不明 改善率2 経過観察中
3)
改善
4)
長期不変・無再発
(1年以上) 5)
無再発
(6ヶ月以上1年未満)
無効
評価済み症例中
6)
転帰不明=無効とした場合 7)
大腸
75
32
7
3
3
19
31%
15
21%
28
74
37
8
7
3
19
41%
19
27%
18
48
14
4
1
2
7
36%
7
24%
27
42
15
2
0
3
10
13%
9
8%
18
32
19
3
11
0
5
74%
6
56%
7
27
13
1
2
1
9
23%
7
15%
7
子宮
17
6
0
1
0
5
17%
5
9%
6
17
7
2
1
1
3
43%
4
27%
6
卵巣
14
3
1
0
1
1
33%
3
17%
8
11
5
1
0
0
4
20%
4
11%
2
軟部肉腫
11
1
0
0
0
1
0%
3
0%
7
胆管・胆嚢
8
3
1
0
1
1
33%
1
25%
4
皮膚
7
2
1
0
0
1
50%
1
33%
4
食道
4
0
0
0
0
0
0%
0
0%
4
甲状腺
4
4
1
0
1
2
25%
0
25%
0
リンパ腫
2
1
0
0
0
1
0%
1
0%
0
尿管
2
2
0
0
0
2
0%
0
0%
0
鼻腔
2
1
0
0
0
1
0%
1
0%
0
歯肉
2
0
0
0
0
0
0%
1
0%
1
小腸
2
2
0
0
0
2
0%
0
0%
0
2
0
0
0
0
0
0%
0
0%
2
膀胱
2
0
0
0
0
0
0%
1
0%
1
喉咽頭
2
1
1
0
0
0
100%
1
50%
0
脊髄
2
0
0
0
0
0
0%
1
0%
1
原発不明
5
2
0
0
1
1
0%
1
0%
2
その他 1)
9
4
1
1
1
1
50%
1
40%
4
投与中止 2)
37
0
0
0
0
0
-
0
-
0
460
174
34
27
18
95
35%
92
23%
157
 
注:
1)
腹膜、陰茎、前立腺、唾液腺、中皮腫、縦隔、睾丸、重複癌(肺+乳、大腸+乳)
2)
悪化、死亡などによる未投与、投与未了
3)
ワクチン投与後1年未満

4)


残存腫瘍サイズ縮小、腫瘍マーカー減少、推定余命より2倍以上の延命、QOL(KPS評価)の明らかな改善等の数値化できる指標のいずれか; 主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応
5)
長期不変・無再発 (ワクチン投与後1年以上無再発あるいは無増悪)
6)
改善率1=(改善例数)/(評価済み症例数)=61/174
7)
改善率2=(改善例数)/(評価済み症例数+転帰不明)=61/266

<がん種ごとの症例報告>

 自家がんワクチンは、手術後の肝がんでは、科学的にきちんと組み立てられた臨床試験において、再発抑制効果と延命効果が統計学的に確認されております。肝の場合と全く同じように作製した他のがん種における自家がんワクチンの症例報告を下記に示します。

 自家がんワクチン療法は2007年5月末現在では550症例の治療実績が有ります。これらの症例中には、自家がんワクチン接種後の日が浅いため、まだ長期間の経過観察がなされていない症例が非常に多く含まれています。 経過観察の報告がある症例だけを見ても、個々の症例の背景因子(年齢、性別、がんのステージ、一つがん組織の大きさ、転移先、血液状態等々、多数の因子があります)が大きく違っています。

 以下のページでは、経過観察の報告があった症例のうち、 自家がんワクチンが貢献したと考えられるソフトクライテリアでみた改善例を紹介いたします。全体としては35%の方で何らかの改善効果(上述の表参照)観察されております。

原発
症例
コメント
大腸がん 専用ページ
 10症例の経過報告を掲載 → こちらです
脳腫瘍 専用ページ
 15症例の経過報告を掲載 → こちらです
乳がん 専用ページ
  5症例の経過報告を掲載 → こちらです
肺がん 専用ページ
  2症例の経過報告を掲載 → こちらです
肝がん 専用ページ
 14症例の経過報告を掲載 → こちらです
胃がん 専用ページ
  3症例の経過報告を掲載 → こちらです
腎がん 専用ページ
  3症例の経過報告を掲載 → こちらです
子宮がん
症例0104
手術時リンパ節転移あり1ヶ所郭清。自家がんワクチン接種後、1年経過時無再発
卵巣がん
症例0240
大型嚢腫切除、腹水中に明細胞癌。腹水貯留・腸閉塞・がん性腹膜炎により死亡の危険が2〜3ヶ月で起こる可能性大との主治医診断。本人は化学療法を忌避、自家がんワクチン療法を選択。 術後5ヶ月以上(自家がんワクチン接種後、4ヶ月以上腹水貯留なし。その後腹水貯留を認めるも無治療で経過、苦しくなってから腹水抜去、間歇的に低用量化学療法開始。知人と電車で外出できるまでに回復。この間、抗癌剤1/3量で1クール終了、腹水も無くなった。ワクチン後、22ヶ月経過するも元気である
膵がん
症例0053
直径3cmの肝転移巣あり。だが増殖が遅いため自家がんワクチン接種。実施後のCTで2cmに減少したとのこと。しかし、その後急速に悪化。死後、胆管癌との重複癌であったことが判明。
甲状腺がん
症例0090
リンパ球療法を施行していたが効果が見られなかったため、自家がんワクチン療法を併用。CT上では腫瘍の縮小は見られないものの、両側胸水が消え、カニューレ交換時に見えていたがん組織がなくなったとのこと。しかし、突然出血死。もともとがん組織が頚部の大血管を巻き込んでいたため、がん進行によるものか、免疫療法によるものかは不明。
皮膚がん
症例0117
メラノーマ、脳転移、皮膚転移が40箇所以上あるも、自家がんワクチン接種後、1年間生存。ワクチン後にNK療法を追加。最終的には脳内出血で死亡。
胆管がん
症例0178
胸壁に転移あり。04年12月脳転移も判明。ワクチン投与、γナイフ併用し、05年2月頭部CT上、脳転移巣が縮小。KPS70%、CA19-9値正常化、QOL大幅改善独り暮らし可能に
喉頭がん
症例0161
肺転移あり。PET-CT上、肺転移巣消失
前立腺がん
症例0249
治療前PSA値8.0、自家がんワクチン接種後1ヶ月4.9〜3.8。5ヵ月後に炎症により一過性に6.1まで上昇するも、6ヵ月後4.1、8ヵ月後3.69ヵ月後3.31年5ヶ月経過時も正常値
中皮腫
症例0079
心臓、縦隔および胸膜に中皮腫。副作用のため抗癌剤(MTX、CPT-11、ナベルビン)中止。その後自家がんワクチン接種、胸壁癌瘤の縮小(触診)、胸壁痛減少