自家がんワクチン療法
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自家がんワクチン療法
臨床医の先生方へ



このページには自家がんワクチンに関する専門的なデータ<リンク先のスライド>と、自家がんワクチン療法を貴院でスタートするための情報<このページ下部>を掲載しております。 

<基礎研究・臨床研究

専門家の方は、こちらの案内書(PDFファイル)を参照願います。 →  

また、詳細な英文論文は、→ 紹介記事・論文のページ の主要原著論文の項目をご覧願います。


 自家がんワクチンに関する基本的な内容、

(1) 自家がんワクチンで誘導されるCTLの、がん細胞特異的な細胞傷害作用

(2) ホルマリン固定がん組織中のがん抗原の有用性

(3) 肝がんの第II相後期相当のランダマイズドスタディによる再発抑制効果・延命効果

(4)
自家がんワクチン療法実地のタイミング(放射線・化学療法との併用可能性)

 については、以下をご参照願います。

 

(1) CTLのがん細胞特異的な細胞傷害作用

 ホルマリン固定がん組織から作製した自家がんワクチンで誘導される免疫細胞は、主にCTL(Cytotoxic T Lymphocyte)です。CTLは正常細胞とがん細胞が隣接していても、がん細胞だけを識別して殺すという非常にシャープな選択性を示します。

       シャープな選択性のデータは → こちらです


(2)
ホルマリン固定組織中のがん抗原の有用性

 がん細胞中のがん抗原は、ホルマリン固定でも壊れないことが明らかとなっています。そのため、生細胞の場合に比べて取り扱いが極めて簡単です。


      ホルマリン固定組織のがん抗原性については → こちらです


(3) 第U相後期 臨床試験
   (Evidence-Based Medicine対応のランダマイズドスタディ)

 肝がんにおける再発抑制効果 が、第II相後期臨床試験(ランダマイズドスタディ)でかつてないほど明瞭に出現し(再発リスクが 81 %も激減)、世界的に権威あるアメリカ癌学会の臨床学術誌、

   
Clinical Cancer Research, 10: 1574-1579, 2004.

に、弊社の共同研究論文が掲載されました。
  
ここでは、歴史対照群ではなく、はるかに正確な臨床試験をおこなうため同時にランダムに選ばれた対照群と比較した臨床試験結果が示されています。

 図1

       
 
 
図1にあるように、同時期に肝がんの手術を受けた症例を無作為に対照群と自家がんワクチン投与群に分け、再発抑制効果、延命効果を観察しました。
 
  まず、再発抑制の結果を図2に示します。

 図2

  図2の赤線は自家がんワクチン投与群で、青線は同時期に肝がんの手術を受けられた対照群です。
  18 例の患者に自家がんワクチンを投与した結果、対照群の患者 21 例に比べ、 15 ヶ月(中央値)の追跡調査で、
肝がん再発リスクが 81 %も抑えられました。これは、統計学的に有意な差(P=0.003)があります。

 次に、延命効果の結果を示します。

  図3

  図3の赤線は前述の自家がんワクチン投与群で、青線は同時期に肝がんの手術を受けた対照群です。また、縦軸は全生存率を示しています。
 試験期間中に死亡したのは対照群で 21 例中 8 例( 38 %)もあったのに対し、ワクチン投与患者では 18 例中たった 1例( 6 %)に過ぎませんでした。統計学的に有意な(P=0.01)延命効果があります。


(4)
自家がんワクチン療法実施のタイミング

 大切なのは、自家がんワクチン療法実施のタイミングです。一般的な抗がん剤との同時併用はあまり望ましくはありません(一般的な抗がん剤はTリンパ球を殺す力が強いからです)。もし可能ならば、抗がん剤で免疫細胞系が破壊されてしまう前に、患者様に負担の少ない自家がんワクチン療法を実施願います。

 もし、抗がん剤治療が先行している場合は、できれば4週間以上の休薬期間をとることができ、かつ、その間に末梢血リンパ球数が十分回復するという見込みのある場合が望ましいと思われます。

 


ご注意 体内でキラーリンパ球(特に細胞傷害性Tリンパ球 = CTL )の活性化がうまく行っても (→ 免疫反応テストの結果 に現れます)、 CTLが残存しているがん細胞群全体よりも早いスピードで増殖し、猛スピードでがん細胞を殺していかないと、画像上では残存がん組織が小さくなるという効果が現れません。

  治療効果が現れるまで、3ヶ月以上かかることもまれではありません。その間、がん細胞群の増え方が遅いため急速に症状が悪化することはないだろう、という見通しがあることが、自家がんワクチン療法開始のキーポイントになります。また、このようなスローな癌は一般に抗がん剤が効きにくく、化学療法のみで制御しようというのは無理な場合が多く見られます。

  体内で活性化したCTLが増殖できるためには、 患者様の体力が十分に維持されていることが大切です。特に、がんの終末期の場合は、体力低下による免疫応答能が激減していることが多く、自家がんワクチン療法は無駄になりますので、お勧めできません。

<技術提携をご希望の臨床医の先生方へ>


 自家がんワクチン療法は、生きている細胞を用いる「免疫細胞療法」とは異なり、大型の培養施設も非常に高額な培養機器類も不要です

 
小型クリーンベンチと小型微量高速遠心機を置くための、わずかデスク一つ分の院内ースがあればワクチンの無菌的院内調剤ができます。これらの機器類は、全部で40万以下
で整備できます。技術協力のため弊社から技術者を出張させますので新規人員も不要です。小規模のクリニックでも十分提携可能で、
簡単に実施できます。

 当社との技術提携をご希望の場合は下記の当社つくばラボへ直接e-mail、またはお電話にてお問い合わせ願います。日程調整の上、院内カンファレンスを含め、当社から詳細な説明にお伺いします。

当社連絡先:
セルメディシン株式会社

〒305-0047 つくば市千現2-1-6-C-B-1

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