自家がんワクチン療法
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自家がんワクチン療法

ニュースリリース
ニュースリリース

2007年分は → こちらです
2006年分は → こちらです
2005年分は → こちらです
ネットテレビでみるなら → こちらです
   
  08.06.20
北海道新聞に「がん免疫療法のパイオニア・セルメディシン株式会社」の新聞広告が掲載されます
     

 北海道道東地区では、釧路市・高柳クリニックにて「自家がんワクチン療法」が受診可能となりましたので、北海道新聞・道東版に、弊社の広告が掲載されます。

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     “がん”は切っても捨てないでください。
    それが自分のがんとたたかう武器になります。

     がんの手術を受けた方、これから手術を受ける方
     のために

     (弊社の住所、連絡先、ホームページアドレス)
  --------------------------------------------

というシンプルなものです。広告掲載日は、北見地区が6月27日(金) 、釧根地区が6月30日(月)の朝刊です。北海道新聞・道東版をお読みの方は、ご注目いただければ幸いです。

   
  08.06.02
選択肢が多数あることを患者様に知らせるには
     

 先週、あるがん患者様のご家族からの質問メールの中に、

  「このままの状態では、余命は最悪の場合3ヶ月とも言われております。」と述べられた後に、

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  癌で苦しんでる患者は長年死との恐怖と闘っております。その姿を私達家族は励ます事しか出来ず、こうして他の治療法を必死で探す術しかありません。それぞれの病院ではその病院で持ってる最善の治療をして下さってる事は十分承知しておりますが、今回、ネットで調べてみると研究半ばではあると思いますが選択肢は沢山ある事を知りました。
  この選択肢を情報として主治医は患者に知らせて下さってもいいのではないでしょうか…と、思ってしまいました。
  全国各地何処に住んでいても公平な医療が受けられる医療会のネットワーク作り、患者中心の考え方で再編される事を希望致します。
        ---------------------------------------


と記述されておられました。このような「3ヶ月宣言」だけで患者様を放り出す病院はまだ非常に多いと思います。

  このニュースをお読みの方は、もちろん保険外の診療方法が多数あることをご承知のことと思います。しかし周囲の医師の先生方や患者様はどのようにお考えでしょうか。

  その情報をお知らせする「適切なタイミング」はなかなか判断の難しいところかとは思いますが、保険外の診療方法とその情報があることを、周囲の医師の先生方や患者様にも前向きに活用していただくようにするにはどうすればよいか、読者の皆様には、ぜひお智恵を弊社に賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

 連絡先は、こちらです。できれば、e-mailでお願い申し上げます。
   セルメディシン株式会社
   E-mail: tkb-lab*cell-medicine.com (*を@に換えてメール願います)
   TEL: 029-828-5591、FAX: 029-828-5592
   〒305-0047 つくば市高野台2-1-6-C-B-1

   
  08.05.20
患者様とご家族のための「銀座並木通りクリニック勉強会」のご案内
     

 銀座並木通りクリニック(院長・三好立先生)では、がん患者様とご家族のために、「最新の脳腫瘍治療法」と「体にやさしい抗がん剤治療法」について、わかりやすく解説する勉強会を開きます。
     詳しくは → こちらです

 日時:7月5日(土) 14:00〜
 会場:東京・銀座並木通りクリニック
     (ご注意) 参加申し込み多数の場合は、会場が変更されることがあります。
            必ずキャンサーフリートピア事務局にご確認下さい。
 参加費: 無料要・予約
 申し込み・問い合わせ: キャンサーフリートピア事務局
   TEL: 03-3562-7775
   E-mail: cftopia*cftopia.com  (*を@に換えてメールして下さい)

   
  08.05.04
今年の米国癌学会の話題から
     

 今年の4月12-16日に、サンディエゴで開催された米国癌学会 (AACR2008)で出ていた話題から、がん免疫療法関係についてお届けしま す。

 がん組織中に、メモリーT細胞が蓄積している患者ほど長生きしていると報告されています。日本の奈良医科大からは、胃がん(ポスター#262)と食道がん(ポスター#263)で、がん組織中にCD45RO+hiのリンパ球が蓄積している症例では、D45RO+loの症例に比べ、5年生存率 54.1% vs 30.8%となったとのことです。

 フランスの大型研究所INSERMからは非小細胞性肺がんで同様な報告がされました(シンポジウム#SY03-02)。がん組織中に免疫反応の形跡があるほうが経過が良い、というこれらの結果は、「大腸がん-病理診断よりも免疫細胞集積の方が予後を占う」という有名なGalonの論文(Science 313: 1960-1964)と趣旨は同じです。

 骨髄からできる白血球数を減少させてしまう程の強力な化学療法では、患者様の免疫能力も減少させてしまい、がん組織中に残せるはずのメモリーT細胞も消えてしまうおそれがあります。

   
  08.04.26 千葉県柏市・おおたかの森病院 でも自家がんワクチン療法を開始しました
     

 つくばエクスプレス/東武野田線沿線からの患者様からの問い合わせがこれまで多数ありましたが、このほど、流山おおたかの森駅 に近いおおたかの森病院にて、自家がんワクチン療法を開始しました。ここは133床の二次救急指定病院で、毎週金曜日、がん免疫療法の専門家中の専門家が外来を担当します。

 おおたかの森病院
 院長  松倉 聡
   診療科:内科、呼吸器内科、アレルギー科、リウマチ内科、循環器科、神経内科、小児科、
   消化器外科、肛門科、肝・胆・膵外科、心療内科、脳神経外科、整形外科、眼科、泌尿器科、
   リハビリテーション科、心臓血管外科、救急科、骨軟部腫瘍・外傷外科、透析科、麻酔科
   〒277-0863 千葉県柏市豊四季113
   【つくばエクスプレス/東武野田線・流山おおたかの森駅 より徒歩7分 】
   TEL: 04-7141-1117(代)
   FAX: 04-7141-1116
   ホームページ: http://www.otakanomori-hp.com/

     
  08.04.26 提携医療機関の名称変更について
     
 京都市のルイ・パストゥール医学研究センターでは、附属診療所の名称を「百万遍クリニック」に変更しました。診療内容は従来とかわりありません。 (08.03.17)のニュースを参照願います。

 北海道釧路市・高柳眼科は、診療内容を拡大し、名称を「高柳クリニックに変更しました。 (08.01.31)のニュースを参照願います。
   
  08.04.07
名古屋市名東区 照が丘クリニック でも自家がんワクチン療法を開始しました
     

 名古屋市名東区・藤が丘駅に近い照が丘クリニックでは、このほど「自家がんワクチン療法」を開始しました。照が丘クリニック 一般外科、消化器外科の外科系の診療が主力です。
 院長の舩橋克明先生は、 名古屋市立大学分子医学研究所で自ら免疫病理学の実験を手がけ、博士号を得られた経歴をお持ちです。

 照が丘クリニック
 院長 舩橋克明
  診療科:内科 外科 小児科 循環器科 消化器科 肛門科 人間ドック
   〒 465-0042 名古屋市名東区照が丘61 
   【地下鉄東山線藤が丘駅より徒歩5分、東名・名古屋インターより車で5分
   TEL: 052-772-5131
   ホームページ: http://www.terugaoka.com/index.html

   

  08.03.25
「なくすべきは患者間格差」--がん難民についての意見記事がでています
     

  3月7日付けの朝日新聞の朝刊に、銀座並木通りクリニック院長・三好立先生の「がん難民」に関する意見記事が掲載されました。その骨子は、
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 従来、メディアで取り上げられる「がん難民」とは、がんの「標準治療」を受けられないために病院を渡り歩く患者の方々を意味していたが、標準治療は日本全国に広がっており、もはやこの定義はあてはまらなくなっている。いまや、真の「がん難民」とは、標準治療では治癒不可能な5割の患者で、それに必要なのは一律の治療ではなく、個々の事情、価値観、人生観に応じたオーダーメードの治療やケアである。
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となっています。

 詳しくは転載されていますので、ぜひご覧下さい。
  → こちらです
 すぐに表示されないときは、 → ここから入れます

 また、“がん免疫療法”について、患者様の目線にたった三好先生による非常にわかりやすい解説もご覧下さい。
  → こちらです

   
  08.03.17
京都市ルイ・パストゥール医学研究センター附属診療所でも自家がんワクチン療法を開始しました
     

  京都市の百万遍交差点のすぐ近くにある(財)ルイ・パストゥール医学研究センター附属診療所では、このほど「自家がんワクチン療法」を開始しました。

 ルイ・パストゥール医学研究センターは、かの有名なフランスのパスツールにちなんで設立された文科省管轄の財団法人で、インターフェロン研究では本邦を代表する伝統ある研究センターです。ここには附属診療所があり、「がん免疫療法」のメッカを目指して体制を強化しています。すでに、がん患者のナチュラルキラー細胞をインターフェロンで活性化し体内に戻すという「イフナンク(IFNANK)療法」を確立し実施しています。

 附属診療所では、総合病院に劣らないCT、MRIを初めとする高度の診断機器類をそろえており、人間ドックには免疫機能検査を充実した免疫ドックコースもあります。また、すばるクリニック・伊丹仁朗先生による「生きがい療法」もここで受診できます。

 (財)ルイ・パストゥール医学研究センター 附属診療所
  センター理事長 片山傳生
  診療科: 総合内科 (消化器、 循環器、 呼吸器)  放射線科
        専門外来 (漢方外来、 腎臓外来)
        特殊外来 (がん闘病相談 ・ 生きがい療法)
        自由診療: がん免疫療法
        人間ドック
   〒 606-8225 京都市左京区田中門前町103-5
   【JR京都駅から市バス17系統・206系統 (所要約35分)百万遍下車、北へ約200m、
    京阪電車 出町柳駅下車、叡電口から東へ約800m (徒歩約12分 ) 】
      TEL: 075-791-8202(外来受付窓口)
      
FAX: 075-705-0025
  E-mail: info*loui
s-pasteur.or.jp (*を@に換えてメールして下さい)
  ホームページ:http://www.louis-pasteur.or.jp/index.htm
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  08.03.12
外科の立場からがんワクチンを評価
     

  外科では権威ある学術雑誌Br. J. Surgeryの2007年12月号に、「がんワクチン」に関する短い評論がスェーデンのカロリンスカ研究所から出されています(Kiessling R, Choudhury A. Cancer vaccines. Br. J. Surgery, 94, 1449-1450, 2007.)。

 まだ証明されていない点も含めて非常に大胆な見方を提示していますが、世界中で研究されている各種のがんワクチンを含めて、「どのがんワクチンも大きな残存がん組織を目に見えるほどはっきりと縮小させる効果はないものの、延命効果と生活の質(QOL)の改善効果が見られる」と評価しています。

 “延命効果と生活の質(QOL)の改善効果”については、従来型の癌の化学療法ではむしろ弱点となっています。

 カロリンスカ研究所といえば、スウェーデンのストックホルムにある医科大学で、医学系の単科教育研究機関としては世界で最大といわれており、ノーベル賞の生理学医学部門の選考委員会があることで有名です。カロリンスカ研究所の多くの教授がこの委員会のメンバーなのです。

 世界では、免疫学の研究者だけではなく、ついに外科でもがんワクチンについて前向きに検討する時代に入ったと感じられます。今後もご注目下さい。

   

  08.02.22
北海道医療新聞に自家がんワクチン療法について掲載されました
     

  本日、北海道医療新聞に、札幌の小笠原クリニック附属外来プラザで自家がんワクチン療法を開始することが報道されました。4面に大きく写真付きで紹介されています。

  小笠原クリニックについてはこのページの 08.01.25の項をご覧下さい。札幌近辺在住の患者様には便利と思います。

   
  08.02.19
大腸がんの術後補助化学療法でかかる費用と予後予測
     

  がんの手術後に行う補助的な化学療法について、一般に費用はどのくらいかかるものかは意外に気にされていないかもしれません。しかも手術が成功して完治した場合の切除後の補助療法段階では、健康保険も有効ですから安価に済むのではないかと漠然と考えられていると思います。

 このほど、大腸がんステージV症例で、治癒切除後、再発抑制を目的とした場合の治療として、「5−FU+ロイコボリン(点滴静注)」を基本としたとき、半年間の標準的総薬剤費は60万円になるとの発表が大腸癌研究会でありました。保険が効いて患者様負担はこの3割とはいえ、1年間なら36万円です。

 また、「UFT+ロイコボリン」に変更した場合は半年間で118万円(患者様負担は35.4万円、1年間なら70.8万円)、さらに「カペシタビン」(ゼローダ)に変更した場合は半年間で54万円(患者様負担は16.2万円、1年間なら32.4万円)だそうですが、カペシタビンの場合は、特徴的な副作用があり、致命的ではないものの、手足の痛みによる手仕事困難・歩行困難によりQOL低下や就労に差し支える場合があるという手足症候群が知られています。

 術後の補助的治療という限定的な目的とはいえ、化学療法も相当の費用にのぼり、頻回の通院や副作用もあわせて考えると、医療経済的にも患者様にとっては決して楽なものではないと思われます。
               *********************
  さて、上記と関連する
  xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
  大腸がん-病理診断よりも免疫細胞集積の方が予後を占う
  xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
という話題があります。
  (論文は→ Galon J et al.: Type, density, and location of immune cells within human colorectal tumors predict clinical outcome. Science 313: 1960-1964, 2006.)

 「5−FU+ロイコボリン(点滴静注)」、「UFT+ロイコボリン」、または「カペシタビン」は、どちらかといえばおだやかな方の化学療法に属するとされています。しかし、長期間の連続使用の影響は個人差が大きく、単純ではない場合があります。患者様自身の免疫力にそのまま抗がん剤療法を続けていっても影響が出ないかどうかについては、慎重に検討する必要があると考えられます。

   
  08.01.31
北海道釧路市・高柳眼科でも自家がんワクチン療法を開始しました
     

  釧路市の高柳眼科は、通常の眼科診療の他に、超高濃度ビタミンC点滴によるがん治療を手がけてきましたが、この程、「自家がんワクチン療法」を採用しました。
  「自家がんワクチン」に関する問い合わせはE-mailにて受け付けています。

  高柳眼科
  院長 高柳芳記
  診療科:眼科、超高濃度ビタミンC点滴治療専門外来 他
     〒085-0841 北海道釧路市南大通1-3-5
    【釧路市中心部
    TEL: 0154-43-0211
  E-mail:tamura*serving.bz (*を@に換えてメールして下さい)
  ホームページ:http://www.takayanagi-kushiro.com/

   
  08.01.25
札幌・小笠原クリニック札幌病院でも自家がんワクチン療法を開始しました
       
     

 札幌市・小笠原クリニック札幌病院でも自家がんワクチン療法を開始しました。ここには、がん治療専門腫瘍外来があります。また、本院と外来プラザがありますが、どちらでも予約可能です。

  医療法人五月会 小笠原クリニック札幌病院
  理事長 小笠原篤夫
  診療科:内科・外科・循環器内科・心臓血管外科・肛門科・リハビリテーション科・
       泌尿器科・ 消化器科・麻酔科・人工透析
  E-mail:  info*ogasawara-hp.or.jp  (*を@に換えてメールして下さい)
  ホームページ:http://www.ogasawara-hp.or.jp/
  (本院)
    〒005-0850  札幌市南区石山東7-1-28
   【地下鉄南北線真駒内駅より中央バス 石山東7丁目下車、徒歩1分
   TEL: 011-591-1200  
   FAX: 011-591-1271  
  (外来プラザ)
   〒005-0012 札幌市南区真駒内上町1-1-25 グリーンプラザ真駒内公園ビル
   【地下鉄南北線真駒内駅より じょうてつバス 上町1丁目下車、徒歩3分】
   TEL: 011-582-1200
   FAX: 011-582-1215

     詳細は電話にてお問い合わせ下さい。


08.01.15
2009年3月卒業予定者向け、セルメディシン株式会社・正社員募集

  セルメディシン株式会社では、正社員の採用を行っております。

 私共がかかげている企業理念は、
******************************************************************

 セルメディシン株式会社は、生命に資する研究開発を愛し、新しい概念に基
づく技術を通じて人間生活に直接役に立てる喜びを共有する智恵ある者達に
よって設立維持される。セルメディシン株式会社は新たな腫瘍免疫療法を開発
し、世界に普及することによって、癌の恐怖から人々を解放し、もって人間の健
康と日常生活に大いなる改善をもたらすことを目的とする。


******************************************************************
というものです。

当社の現在の事業項目は、
 1)自家腫瘍ワクチンの製造・開発
    事業名「自家がんワクチン」
 2)その他、免疫療法・細胞培養法の応用技術開発

  この趣旨に賛同して一緒に働いてくださる正社員若干名を、募集します。

 2009年3月卒業予定者向け、正社員募集の募集要項は、
   → こちらをご覧下さい。

   
  08.01.15
皆のためのデータ取得優先か vs. 個々人の治療優先か:米最高裁、判断を回避
       
     

 米最高裁は1月14日、標記の点について判決を出さないという決定をしたとのことです。ということは間接的に控訴審の結果(現在のFDAのやり方:皆のためのデータ取得を優先し、承認までの長い長い道のりを待つべし)を支持したことになります。命つきるまでに待てないがん患者にとっては厳しいものとなりました。

 原記事がこちらに出ています。 → http://news.yahoo.com/s/ap/scotus_experimental_drugs

(参考文献:B. L. ベンダリー、「治験薬と患者の権利」、日経サイエンス2008年2月号、pp. 60-68)


  08.01.14
がん治療法:昨年の主要な進歩
       
     

 ASCO(米国臨床腫瘍学会)はがん専門医が集う世界最大の学会で、昨年シカゴで開催されたときには、約3万人が参加したそうです。

 このたび、会員向けにASCOから発行された“Clinical Cancer Advances 2007”に、がん治療分野であった2007年の主要な進歩の要約 が発表されました(J Clin Oncol 26(2),別冊, 2008.)。以下をご覧下さい。

<再発予防とスクリーニング>
 
 ●乳がんのスクリーニングのためのMRI(核磁気共鳴画像)検査

 昨年、米国がん協会(American Cancer Society)から初めてMRI検査のためのガイドラインが発行された。20%以上の乳がん発生リスクをかかえるハイリスクグループの検診に有用である。片方の乳房にがんがある場合、マンモグラフィーで見逃された他方の乳房のがん発見に役立つ。また、非浸潤性で前がん状態の検出が可能である。

 しかし、一般人の乳がん検診向けには、MRI検査はコスト高、標準化が未完、擬陽性が多いことから、未だ推奨されておらず、現在はマンモグラフィーがベストという状況にある。

 ●ヒトパピローマウイルス感染と頭・頸部がんとのリンク

 ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸部癌で検出されるが、頭・頸部癌でも癌に関与しているという報告が2つあり、HPVワクチンが発生予防に役立ちそうである。

 1つは喫煙と飲酒に関係なく、口腔癌の72%に、子宮頸癌に関与するHPVが発見されたというもの。もう1つはHPV(+)の患者はHPV(-)の患者よりも予後が良かったというもので、ウイルスを持つ患者は、癌の進行と死亡のリスクが低くなっていると推定される。

 すなわち、HPV感染により発ガンしている可能性があるが、同時にHPVに対する免疫反応が予後に関係している可能性が考えられる。

 ●ホルモン置換療法の減少による乳がん発生率の減少

 閉経後にエストロジェンとプロゲステロンを投与するホルモン置換療法は乳がん発生リスクを高めるが、2002年以降にホルモン置換療法が減少するにつれ、乳がん発生率も有意に下がっている。

 ●予防的放射線照射による小細胞肺癌患者生存率の改善

 小細胞肺癌は脳転移しやすいが、予防的な頭部へのRTで脳転移リスクを2/3に減少させ、生存期間を延ばすことができた。

 
<難治性がんの治療>

 ●新規分子標的薬(Sorafenib)が肝がんに延命効果

 大規模臨床試験で、肝細胞がんでは、ソラフェニブ(Nexavar)により44%の患者が延命した。現在、ソラフェニブは米国ではすでに認可されている。

 ●アバスチンが進行性腎がんに改善効果

 初期治療で、インターフェロン-α2aに加え、ベバシズマブ(bevacizumab、アバスチン)を加えると腎癌の無増悪生存率が改善され、約2倍になった(5.4ヶ月から10.2ヶ月になった)。ベバシズマブは、米国では転移性直腸結腸癌、非小細胞肺癌の治療において認可されている。

 歴史的には腎細胞癌は難治性で、これまでの方法ではわずかな治療効果しかなかったが、ここ2年で、3つの標的治療薬が登場、延命・無増悪生存期間を改善し、FDAの認可を受けている。ソラフェニブ、スニチニブ(Sutebt)、テムシロリムス(Torisel)である。

 将来的なトライアルとして、ベバシズマブとこれらの薬との併用や、新しい治療法との組み合わせが期待される。


  08.01.14
皆のためのデータ取得優先か vs. 個々人の治療優先か
     
     

 治療困難な疾病の場合、新しい薬(少なくともその候補)があれば、誰しも試してみたいと考えると思います。しかもその疾病がガンとなれば、患者側の持ち時間が少ないだけに、待てない患者のための未承認薬の取り扱いは微妙な問題をはらみます。

 米国では「医師が推奨する実験的薬剤を使えば命が助かる可能性があったにもかかわらず、政府の規制によってその薬を入手できなかった。このことは憲法で保障されている生存権を侵害するものだ」と主張する患者側が、FDAを相手に訴訟を起こしています(B. L. ベンダリー、「治験薬と患者の権利」、日経サイエンス2008年2月号、pp. 60-68.)。

 この記事では、「皆のためのデータ取得」を優先すべきなのか(つまり、承認までの長い長い道のりを待てというのか)、それとも「個々人の治療」を優先すべきなのか(待ちきれない患者のために治験完了前の使用を容認すべきなのか)の点について、よく争点が整理されています。

 これに対する米国最高裁の判断がこれから出されると思いますが、医学・医療分野でこれまでで最も重要な判決の一つとなるかもしれないと考えられています。


08.01.01
明けましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。
 旧年中は皆様にはたいへんお世話になり、誠に有難うございました。

 昨年10月、弊社はつくば市の研究所街の中心地、つくば研究支援センター内に移転しました。ここは所内に約80社の先端技術開発企業群が入居している一方、向かいが産業技術総合研究所、 左隣に宇宙航空研究開発機構( JAXA )があり、つくば市独特の5kmに及ぶ遊歩道・つくば公園通りに面し、筋向いには緑豊かな洞峰公園と広大な高層気象台、さらにその向かいには国立環境研究所があります。

 弊社で臨床開発を手がけております「がん免疫療法」は、ほとんど毎日、全世界から大量の学術発表と一般向けニュースが送られてくるという、激烈な競争にさらされている分野ですが、一目まわりを見回せば、熱い頭をすっきりと冷せる静かな環境が整っており、まさに研究開発に没頭するには絶好の立地です。

 社員一同、従来に劣らず、誠心誠意がん患者様のために努力を積み重ねていく所存ですので、本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

                          セルメディシン株式会社
                          代表取締役社長
                                    大野 忠夫