自家がんワクチン療法
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自家がんワクチン療法
肝がん の治療実績と症例



 

2007年2月6日時点までに自家がんワクチン療法を受診された肝がん症例のうち、経過報告があった症例についてソフトクライテリアの観点から評価した治療成績を以下にまとめました。

 評価済み症例中74%で、臨床的に見てなんらかの改善効果(改善例 + 1年以上の長期不変・長期無再発例)が見出されております。ソフトクライテリアは、学術的にみて厳密な評価基準(ハードクライテリア)とは異なるものですが、参考にしていただければ幸いです。

肝がんについてハードクライテリアの観点からみた臨床効果については、こちら

ハードクライテリアソフトクライテリアとは? 解説は、こちら

がん種

全症例数 評価済み
症例数
改善例数
無効例数
改善率1 転帰不明 改善率2 経過観察中
3)
改善
4)
長期不変・無再発
(1年以上) 5)
無再発
(6ヶ月以上1年未満)
無効
評価済み症例中
6)
転帰不明=無効とした場合 7)
32
19
3
11
0
5
74%
6
56%
7
注:  
3) ワクチン投与後1年未満
4) 残存腫瘍サイズ縮小、腫瘍マーカー減少、推定余命より2倍以上の延命、QOL(KPS評価)の明らかな改善等の数値化できる指標のいずれか; 主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応
5) 長期不変・無再発 (ワクチン投与後1年以上無再発あるいは無増悪)
6) 改善率1=(改善例数)/(評価済み症例数)
7) 改善率2=(改善例数)/(評価済み症例数+転帰不明)


<症例>

〔症例0004〕
 B型肝炎を背景とする肝癌。術前後の血液学的データからは半年後の再発確率が高い。02年9月自家がんワクチン接種、04年3月現在再発なし。以下、長期無再発は長期不変(SD)の範囲につき改善例に分類。

〔症例0014〕
 術後1ヶ月に自家がんワクチン接種4年以上無再発

〔症例0054〕
 C型肝炎を背景とする肝癌繰返し再発その都度手術。03年11月自家がんワクチン接種、05年12月末現在、再発なし、腫瘍マーカーも正常値。

〔症例0105〕
 直径8cmもの癌巣あり。自家がんワクチン接種1年経過時無再発、さすがに1年半後には再発した。

〔症例0163〕
 自家がんワクチン療法開始前より腫瘍マーカーAFPの急激な増加あり、487に達する。ワクチン接種開始直後よりマーカーは低下し400〜417となるも、2コース目開始前より再度の急上昇に転じた。この間、胸水大幅減少呼吸困難が回復坂道を徒歩で登れるほどにQOL改善。しかし3コース投与後、永眠。

〔症例0171〕
 野球ボール大の肝未分化肉腫。 術後化学療法を施行したが再発。その後に自家がんワクチン療法2年経過時無再発

〔症例0175〕
 アルコール性肝硬変を伴う肝細胞癌。発症後、約4〜6ヶ月間隔で再発を5回繰り返し常に腫瘍マーカーの再上昇に悩まされてきた。その都度TAE、TAI、PEIT法による血管内治療を施行。その後、自家がんワクチン接種。以後、3ヵ月・半年後でもCT画像上で再発確認されず、腫瘍マーカーPIVKAIIEC値も正常化し、約1年経過

   (この症例の腫瘍マーカーの変化は下図をご覧下さい。また、2007年の総説概要の図4も同じです。
   
こちら )

 

〔症例0245〕
 治療開始時、QOLの指標であるKPS70%が、3ヵ月後KPS80%に改善さらに例外的に自家がんワクチン2コース分接種後はKPS90%に改善。買い物、初詣に出かける。

〔症例0113〕〔症例0135〕〔症例0204〕〔症例0210〕〔症例0262〕〔症例0314〕
 自家がんワクチン接種後、1年1ヶ月〜2年2ヶ月、無再発